『just can’t help it!(好きでしょうがない!)』から考えるキャリア

キャリアの手助け

『自分の好きなことで生きていきたいですか?』

私もこの言葉・フレーズをさまざまな場所で見聞きし、自分の「やりたいこと・やりたくないこと」って何だろうと深く考え込んでしまい、頭を悩ますことがありました。

また、学生時代からずっとこの言葉が輝かしい言葉と思う反面、そもそも『自分の好きなことがわからない』『一般的な自己分析をしても「やりたいこと」が明確にならない』と、モヤモヤしていました。

そんな私は今、一企業の人事・採用担当として4年ほど学生の方と接したり、高校・大学で講話をしたり、プライベートでは学生時代に熱中していた陸協競技の社会人チームで活動したり、少年自然の家でボランティア活動などをしています。

そして人事・採用担当としては、就活に関する言葉や生き方・キャリアに関する様々な言葉を日々耳にしますが、最近は特に『好きなことで生きていく』という言葉を聞く機会が多く、思うことがあります。

確かに自己分析はキャリアを考える上ではとても重要なことですし、明確なビジョンや夢を持っていて、それを語る人は魅力的に映るかもしれません。

しかし、世間一般的に広がっている「自分の好きなことで生きていく」というフレーズに対して、そもそもその言葉に悩みを抱いている方も多いのも事実としてあるようです。

「熱中できる好きなことがないとダメなのか?」「夢がないとダメなのか?」

私自身、こんなふうに感じていましたし、このような思いを持たれている方に多く会います。

そんな輝かしい言葉に、私自身も負い目を感じていた経験もあり、現在の人事・採用担当としては、就活に関する言葉や生き方・キャリアに関して『好きなことで生きていく』という言葉はよく考えさせられるものだと認識するようになりました。

今回は『「好きなこと」がわからない』というお悩みについて、私自身が考える『just can’t help it!(好きでしょうがない!)』をテーマに私の想いをお伝えさせていただきたいと思います。

好きなことを見つけやすいツール

私は、就職活動などで「自己分析」を行うのは必須事項だと思っていますが、「好きなこと」を見つけるにも自己分析はとても役立つと思っています。

また、自己分析を行う際にはさまざまななツールがあり、どれが正解であるというものもありません。

どのようなツールを利用するかは自分次第でもありますが、有名どころな自己分析ツールとして、以下の5つを簡単にご紹介したいと思います。

適性検査
 ⇒Web上でいくつかの質問に答え、性格や人間性、考え方などを分析してもらえる
自分史
 ⇒これまでの人生で何をしてきたか、何を考えていたかを作成し、客観的に自分を見つめ直せる
マインドマップ
 ⇒自分の頭の中にある思考をクモの巣状に広げて「地図」のようなものを作り、思考を具現化・明確化する
ライフラインチャート(モチベーショングラフ)
 ⇒過去の出来事や気持ちを可視化し、成功体験や失敗経験に点数をつけ、客観的に自分を見つめ直せる
ジョハリの窓
 ⇒自分と他者の認識のズレを理解でき、「新たな自分」を見つけるきっかけもできる

もちろん、これらの以外のツールでも中で自己分析は可能ですが、この中で私自身が1番奥深いと思っているツールは…

“ マインドマップ ”

だと思っています。

『マインドマップ』は、自分の進路を決めたいときや何か重大な決断をしたいときに役立ちますし、自己分析は学生の就職活動だけでなく、社会人になっても、転職活動をするときでも、ありたい姿を探すときでも必要になってきます。

そして、「好きなこと」を探すにも持ってこいだと思っています。

この『マインドマップ』を使って「好きなこと」を見つけてみたいと思います

好きから繋がって見える just can’t help it!

先ほど紹介した『マインドマップ』というのは、自分の名前を中心に書いて、そこから自分の興味関心のあるものを繋いで書いてみるものです。

頭に浮かんだ「ジャストアイデア」でも「何でも」構いません。

私自身が作成したマインドマップの一部をご紹介します。

私のマインドマップは「線」で「ワード」を繋げていませんが、本来であれば繋げてみるとよりわかりやすくなると思います。

「興味関心のあるもの」や、逆に「嫌いなもの」なども書き出してみるといいでしょう。

私が初めてマインドマップを作製したのは大学3年生でしたが、そのときは10分間で64個のワードを書きました。

連想ゲームなのでどんどん出して繋げていくと、1つのワードから3つも4つも分岐ができてワードが増えていきます。

そしてこのワードは「就職活動を終えたとき」や「社会人経験が3年経ったとき」など、作成する時期によってさらに増えていきます。

私のマインドマップは上記のもので80個ほどの内容になっていますが、社会人5年目に作成したものでは340個近くになりました。

実はマインドマップは「蓄積もできる」ところが奥深いところです。

自分の過去の価値観として、どんなことに興味関心があったのか、今もあるのか今はないのかなども振り返ることができます。

話が少しそれてしまいましたが、こういったワードを繋げていくと、どこかで点と点が結び合って関連性が持てたり、線がたくさん引き合っているところは自分の興味関心が強いもの、好きという気持ちが強いものが現れます。

その気持ちから溢れてくることは…

『 just can’t help it!(好きでしょうがない!)』

という居ても立っても居られないというほどのことです。

そして、この「好きでしょうがない」という、気持ちを選別するための思考の整理方法が「マインドマップ」でもあります。

私はこの「好きでしょうがない」という気持ちを大切にして、進路を決めてほしい・選んでほしいと思っています。

さいごに

私がこのマインドマップを作ったときに、自分は何が好きでしょうがないのかと思うと、今までやってきた教育ということが絞り込まれ、整理していてわかりました。

それについて私がやってきたことは、少年自然の家のボランティアだったり、教員免許を取得したり、教育学部の大学院に通ったりと学ぶ・教えることに楽しみを見出していました。

私が大学院の教育学部で研究した中に、ヨーロッパ教育にてこのような内容があります。

ドイツの教育制度には落第があります。

「絵に描いたような学歴社会」であり、自分のやりたいことを目指して進学校に入学したいと思います

そして、進学校に入るためには「ギムナジウム(進学校に通うための学校(日本でいう進学塾に近いイメージ))」にほどんどの人が通います。

この「ギムナジウム」に通う生徒の約2割は落第し、2度目の落第は退学を意味しています。

「ギムナジウム」を退学した人はジョブ型(専門職)就職によって、やりたいことへの道が閉ざされます。

この話で登場するドイツの教育制度は、自国の指針となる教育についてこれない人間を容赦なくふるい落とす、落ちこぼれとそうでない者に明確に分けるものです。

しかし逆の視点では、「だからこそエリートが育ちやすい」ということも言えます。

ただ、落ちこぼれも出やすく、より社会的格差が激しくなってしまうという一面を孕んでいます。

「国民全体の平均を押し上げる日本の教育」とは対照的な教育制度が取り入れられている国も、世界を見渡せばたくさんあるということが見えてきますよね。

ここで皆さんに伝えておきたいのは、「好きなこと・やりたいこと」が見つからなくても、見つけてしまえば、それにチャレンジすることができやすい環境が日本にはあるということです。

だからこそマインドマップを作って、『好きでしょうがない』という気持ちを探してみてほしいのです。

自分の進路を作るときにすごく迷うと思いますし、親からはこういうふうにしろとか言われたり、周囲のみんながこっちの方に行くから自分もそうした方がいいのかなとか悩むこともあるでしょう。

いろんな悩みがあると思いますが、一旦頭の中を整理してみて、全部自分の頭の中のことを紙に書いてみてください。

“ 自分を中心に置いて… ”

「自分を中心に置いて」みて、そこから自分の興味関心のあるものだけをたくさん書き出してみてください。

書くことは何でも構いません。

例えば本が好き、漫画が好き、小説が好きでもいいし、そんな堅苦しくなく音楽が好き、歌うことが好きならとことん極めてみてほしいのです。

たとえミュージシャンになれなかても、音楽を売り出すプロデュースしていくビジネスに乗せていく人もいます。

自分がゲームが好きならゲームプログラマーになる道だってあります。

さらに同じゲームの分野であっても、ゲームをビジネスの軌道に乗せていくプロデューサーやその活躍の場を作る展示会を作る大工さん、空間デザイナーなども仕事として存在しています。

職業も実はどんどん繋がっているので、自分が心のどこかに「ちょっとこれ好きだな」「やってみたいな」と思うものをどんどん膨らませてみてほしいです。

“ 何故なら、そこには必ず仕事がついてくるから ”

例えば、世の中に「職業がこれとこれしかない」と狭い考えを持っている方もいるかも知れませんが、今思っている1,000倍ぐらいの職業が世の中にはあります。

また約20年後の未来には、「今ある職業のうち65%の職業は、今はない職業になっている」という研究結果すらあります。

そんな世界で『自分が好きというもの』『好きでしょうがないというもの』を追いかけてほしいです。

そうしたら必ずその先には、あなたがそれでご飯を食べていける道はあるはずですし、もし今はなくても思い描くことで作ることができます。

その道は「茨の道」かもしれませんし、相当の苦労も容易に想像できます。

それでも『好きでしょうがないもの』であれば、チャレンジできる環境がある今を活かすことで、新たな道が切り開けるかもしれません。

“ 茨の道? 道ならあるじゃん、歩けよ ”

こんな名言?(笑)も存在するほど、チャレンジしてみると意外と楽しい道が待っているかしれませんし、自分の中で少しずつ何か変えてみることで、『自分の好きなことで生きていく』ことができるかもしれませんね。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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