【オススメ漫画】あひるの空 の魅力とモチベーションが上がる名言40選

名言紹介

あひるの空』(あひるのそら)は 『週刊少年マガジン』 で2004年から連載を開始した日向武史さんによるバスケットボールを題材にした少年漫画です。

私はこの作品に大学2年生の頃(2010年)に出会ってから、毎年必ず長期休暇のときに1巻から全巻読み直す習慣をつくることとなった大好きな漫画です。

今回はそんな『あひるの空』の魅力を、あらずじや作中の名言を通してご紹介します!

あらすじ

【講談社公式ページ紹介】

149cmと小柄な高校生ながら、天性の才能を魅せるバスケ少年・車谷空!
入学先のクズ高で、最初はバスケをやるには困難な状況だったものの、
空の熱意に影響を受けて、千秋・百春兄弟や、天才少年・トビなど続々メンバーが集まった!
順調に進みだしたクズ高バスケ部だったが、挫折や事件とあらゆることに巻き込まれていく・・・。
バスケを愛する空たちは、数々の困難にどう立ち向かうのか!?

九頭龍(くずりゅう)高校に入学した主人公の車谷空は、母親に誓った「高校最初のバスケの大会で優勝」実現のためにバスケットボール部に入ろうとしますが、バスケ部は花園百春・千秋兄弟を始めとする不良達の巣窟で、部活動などできる状況ではありませんでした。

こんな1巻からバスケができない境遇に立たされながら始まる物語…

冒頭のバスケ部が不良の溜まり場で実質部として存在していようなところから、空の入部をきっかけに新しい仲間も加わって始動していきます。そして、高校生で149㎝という驚異的な小ささの空ですが、その小ささから繰り出す制度の高い3ポイントを武器にプレーしていきます。

これだけ聞いたらバスケに限らず、わりとありがちなスポ根のように思われるかもしれませんが、登場するキャラクターが特徴的で、試合が精巧に構成されているといったところでは、他のバスケ漫画同様しっかりして読み応え抜群ですが、それ以外にも一線を画す部分があります。

それでは『あひるの空』がそういったありがちなスポ根とどう違うかを紹介していきたいと思います。

バスケ漫画として一線を画すポイント

驚くほど試合に勝てない展開と学び

初めて読んだときからずっと印象に残っているのは、 主人公が所属する九頭龍高校、略してクズ高が全く試合に勝てないという点です。

驚くべきはフルタイムの試合で初めて勝つのは、なんと22巻!

単純に単行本の発行が3ヶ月に1回とすると1年に4冊、そう約5年半近く試合に勝っていない計算になります。

※ちなみに19巻ではフルタイムではない試合で近所のオジサンたちが集まったチームに圧勝しますが、この試合はギャグのように2ページで終わっています(笑)。

そして、フルタイムの公式試合だけでなく、ハーフタイムの練習試合などでもことごとく負け続け、まったく試合で勝てません。

この負け続けるという点では他のスポーツ漫画と大きく異なる部分だと思います。

先ほどあらすじにてお伝えしたように、もともと空の入学当初は不良の集まりで、6人のうち3人が素人でした。そこに経験者と敏腕マネージャーが入部して部は安定していくのですが、それでも試合に勝てるほど甘くないということを突き付けられます。

少しネタバレ要素もお伝えしてしまいますが、よくあるスポ根での展開は最初は一度か二度か数回の負けはあるものの、インターハイ予選などは順当に勝ち上がったりするものですが、あひるの空はインターハイに行けません。

正確には1年生のときはインターハイ地区予選負け。そして2年生で空自身の目覚ましい成長やメンバーの成長も描かれる中、その年のインターハイ県予選も切り抜けられず、インターハイの出場には至りませんでした。

伏線のように県外へ転向した友人と「全国大会で会おう」といった、お約束展開の会話を交わしても実現できず、携帯電話でのメールのやり取りが一部見れたりする程度です。

そして現在はこの2年生でのインターハイ県予選で負けてしまい全国を逃したという結果に対して、どこまで勝ったのか、どこで負けたのか、どのような学びがあったのかという過程が連載中です。

単行本40巻の作中では、このようにも書かれています。

これは決して
無名の弱小校が全国に名を轟かすような
そんな奇跡の物語じゃない
挫折と再生
そして、そして
偉大なる 敗戦への軌跡

漫画らしからぬ漫画、そんなリアルなところが共感でき、感情移入もしやすくオススメです!

人間模様が繊細で巧妙に描かれている

スポーツ弱小校を舞台に、主人公:空の躍進とその成長過程が描かれている本作は、それを取り巻くように部員同士の不和、部員と指導者との軋轢、部員の退部、いじめなど「部活動で起こりうる問題」が取り上げられています。

加えて、バスケ部員の学校生活や恋愛、心情などが繊細に描写されていてます。さらには両親の別居や離婚、貧困など登場人物が抱える家庭の問題、登場人物の過去のトラウマなど幅広いテーマが取り上げられています。

恋愛はどのスポ根にもあるものだとは思いますが、主要メンバーが途中(それでも20巻代後半あたり)で退部したり、部内のいじめを取り上げたり、先輩後輩の信頼関係だったり、逆にうまい後輩に対してねたむ先輩がいたりと数多くのキャラクターが登場します。

それぞれのキャラクターとそのチームメイトや他のチームの人々との関係を丁寧に描きあげている点が印象的で、それこそ指導者や教師、親といった大人の視点や心情も丁寧に描かれています。

10巻前後までで描かれる主人公:空と両親の関係、特に母親との関係はこの漫画の大きな軸なのではないかと思いますし、15巻前後で描かれるライバルと母親との関係、27巻前後で描かれる父親との関係など、空の両親が登場する話は心が揺さぶられます。

高校生という多感な時期に見せる多様な感情をリアルに描かれているところは、非常に引き込まれる部分です。

敵チームを敵として描かないストーリー展開

先ほどたくさんのキャラクターが数多く登場するとお伝えしましたが、あひるの空ではクズ高以外のチームの練習風景や人間関係などもしっかりと描かれています。それこそ2、3話その高校の話にしたり、回想にも長い時間をかけている点がとても特徴的です。

クズ高には女子バスケ部もあって、女バスの試合も描かれることがあるのですが、最近はとうとう他校の女バスの試合まで描かれています(笑)。内容の幅の広さは本当に圧巻です。

こういったことはおそらく作者が意識的に行っていることで、作者の日向さんは単行本の折り込みコメントでこのように語っています。

【38巻 折り込み】

漫画を作る時、敵を単に敵として登場することが多いですが、実はそれは踏んではいけない地雷

敵チームにもそれぞれにドラマや歩んできた日々があり、どのチームも勝ち上がっていこうという意志があります。それを蔑ろにして描いてはいけないという意識が強いのかもしれません

そのせいか、もちろんクズ高には勝ってほしいと思うのですが、一方でこっちのチームにも負けてほしくない…!という意識が生まれてきます。

ありがちなスポ根を読んでいると「どうせ勝つんだろ」という気持ちで読んでしまいますが、あひるの空にはそれが全然出てきません。

全然勝てないということの影響もあるかもしれませんが、今回は勝てないんじゃないか⁉という感覚がなんとなくあります。

だからこそヒヤヒヤしながら読むことができますし、続きがめちゃくちゃ気になるんだと思います。

詩的な表現に心打たれる

私はけっこう印象的なセリフなどに注目しながら漫画を読む人なのですが、あひるの空はスポ根漫画らしからぬ詩的な表現や含みを持ったセリフを出してきます。

※こちらのセリフは後ほど名言としてご紹介します

そのほか、雨の情景描写がとても繊細であったり、花や雪や空、雲をたくみに用いたりと、そのあたりに日向さんの丁寧さを感じますし、行間を読むような楽しさが味わえると思います。

具体例を出したいところなのですが、文章では説明できないのが悔しいです。ぜひ読んで味わってください!

作者のこだわりや想いに共感してしまう

これは漫画そのものではないのですが、作中の小話やあとがき、折り込みのコメントなどで作者のあひるの空に対する想いが見られます。そしてそこに書かれた作者の人間らしさとこだわりの強さにも、強く惹かれます。

例えば40巻の折り込みです。

過去に2度、映像化の話をもらったことがある。
頂いた脚本の結末はどちらも「空がNBAの舞台へ…」だった。
一回目は「テーマと違う…」と思って断ったけど、
二回目の時は巻数もそこそこ進んでいたし、
正直「まだ解って貰えてない」というダメージの方がでかかった。・・・

2021年現在はアニメ化をしていますが、私が大学生の頃に何故この作品はアニメ化されないのだろうと思っていました。

こういう話以外にも電子書籍化を断っているエピソードや「あひるの空 BEST COLECTION」というCDでいうところのベスト盤(掲載回は作者選)を出したりもしています。

そして、マガジン本誌に掲載されているものと単行本とではけっこう違いがあります。納得いかずに書き直しをしているそうです。新しく書き下ろした短編とかあったり。その分、連載もちょくちょく休みますが、ハンター×ハンターほどではありません(笑)。

でも日向さんのそういうところもわかってきて、休載しても待ってやろうって気持ちになりますし、それだけ作者の存在というか息が感じる作品だと思います。

モチベーションが上がる・心に刺さる名言集 40選

数多くの登場人物が発した言葉の中で、特に「モチベーションを上げてくれた言葉」や「グサッと心に刺さる言葉であり、より魅力的かつ就活や社会人生活、キャリアを考えるうえでも多くのヒントともなるであろう言葉をご紹介します。

最後の1秒まで絶対にあきらめるな!!
~ 車谷 空 ~
誰かが誰かを守るんじゃない。信じる前に信じてもらえ。
今僕にできることはこの一球に全身全霊をかけること。
~ 車谷 空 ~
どーせやるならカベは高いほーがいい。
~ 花園 百春 ~
もっぺん本気でやってみてェんだ。
コイツが俺に教えてくれたんだよ。
絶対に諦めちゃいけねぇってことをな…
~ 花園 百春 ~
勝てば何かが変わると思った。
勝てなくてもやっぱり何かが変わるんだと思ってた。
変わらねぇ。俺自身が変わらなきゃ、なんにも変えられねぇ……。
~ 花園 百春 ~
天井を眺めていても仕方あるまい。
俺達は目の前の階段を一段ずつ地道に上がってくしかないんだ。
~ 花園 千秋 ~
継続することが美徳みたいに思われがちだが、
断ち切ることだって相当の勇気がいるんだ。
俺はその勇気を買うよ。
~ 花園 千秋 ~
誰かが用意した、あるいは先人たちが残したパスワードじゃつまらんだろう。
地図は常に自分で開拓したい、それがゲーマーというものであり、かつ、男の生き様だ。
これは俺の物語だ。
~ 花園 千秋 ~
TEAMに「I」というスペルはないよ
~ 七尾 奈緒 ~
一朝一夕で体得できる技術なんて、どのスポーツにだってありはしませんから。
~ 七尾 奈緒 ~
勝算はないに等しい。
でも可能性は決して“ 0 ”じゃない。
きっと奇跡をおこしてみせます。
~ 七尾 奈緒 ~
必要かどうかを決めるのは往々にして他人のことの方が多い。
それでも自分で決めるんだ。自分で決めるんだ。
~ 七尾 奈緒 ~
もう迷わん。どん底から頂点まで駆け上がったる。
~ 夏目 健二 ~
ここは底辺じゃ。これ以上の下はない。
だったら、あとは見上げるだけじゃ。
わしはこのチームで上がっていくで・・・!
~ 夏目 健二 ~
認めたくはない、だが確かな現実がここにある。
受け入れろ、受け入れてしまえばあとはただひたすら真っ直ぐな道が続くだけだろう。
~ 夏目 健二 ~
他人(ヒト)を羨んでるウチはいつまでたっても上には上がれんぞ。
~ 夏目 健二 ~
1%でも可能性があるならそれにかけたるわ。
~ 夏目 健二 ~
仲間への苛立ちも己の愚かさも、こだわりはもう捨てた。この試合で全部清算する。
~ 夏目 健二 ~
きみは可能性に満ちているそれがうらやましい。僕ももう迷わない。
~ 茂吉 要 ~
もう“誰かが助けてくれる”チームなんかじゃない。
僕がチームを強くするんだ…!
~ 茂吉 要 ~
仲間に弱音を吐くのは慰めて欲しいからだろ?
欲しいのは同情なんかじゃない。欲しいのは信頼だ。
~ 鍋島 竜平 ~
俺は覚悟が足りてなかった。 大事なのは決断より“決別“だ。
~ 五十嵐 行太 ~
これで終わりなんじゃない。ここはまだ“途中”なんだ…!!
~ 児島 幸成 ~
背中の4番っていう文字は、バスケットというスポーツにおいて最も重いものなんだ。
技術で仲間を引っ張り、精神面ではチームの支柱となる。
あのちっぽけな数字に、仲間の信頼のすべてが乗っかってる。
キャプテンっていうのは、そういう場所(ポジション)なんだ。
~ 高橋 克己 ~
自分で選んだんだろ?迷うなよ。
~ 高橋 克己 ~
誰かが変えてくれると思ってた。誰かって、誰だ。
~ 日高 誠 ~
別に負けるなら負けるでいいよ。でも逃げるのはヤメようぜ。
~ 日高 誠 ~
今動かずに、いつ動けっていうんだっ!!
~ 上木 鷹山 ~
名前は轟くもんやんか。
~ 二ノ宮 昭人 ~
情熱は常に悔しさに勝る。
~ 車谷 智久 ~
走りっぱなしの奴なんてこの世にいない。
進んで止まって、止まって進んで、人はそれを 歩みと呼ぶのだ。
~ 車谷 智久 ~
ダメならダメでいい。
自分の努力の足りなさを別の何かのせいにはするな。
~ 車谷 智久 ~
人が“もうダメだ”っていう限界ギリギリのラインなんてこんなもんじゃない。
こんなもんじゃないんだ。
~ 車谷 智久 ~
上達しないのはセンスがないから。退いてしまうのは才能がないから。
あの人には 、あのチームにはかなわないから。
人は目指していた何かを断念する時必ず理由をつける。
ナゼか分かるか? その方が楽だからだ。ダメならダメでいい。
ただ、自分の努力の足りなさを別の何かのせいにはするな。
~ 車谷 智久 ~
どうやったら勝てるかを理論的に説明できるか?
勝つということ自体不確定なものだからだ。
だが反対語の負けるは容易に説明ができる。
努力を怠る、向上心を失くす、あらゆる(マイナス)要素が負けに直結する。
毎日死に物狂いで練習してるのは勝つためじゃない。
負けないためにやってるんだ。
~ 車谷 智久 ~ 
お前は「家鴨」だ。がんばったって飛べねーよ。
それでも生きてる。そして生きていくんだ。
自分で動き出さなきゃ、そこで朽ちてくだけだぜ。
~ 酒巻 呼人 ~ 
未来ってのは希望だ。希望ってのは生命だ。
夢を見るうちは必ず明日がある。
~ 酒巻 呼人 ~ 
チャンスは誰にでも常に回ってくるもんじゃねぇ。
だからこそ、つかんだ糸の先は絶対に離すな。
~ 酒巻 呼人 ~ 
他人の時間を奪ってきた人間が、自分だけ有意義な時間を過ごせると思わないでね。
~ 磯野 真理子 ~
勘違いしなさんな、私の仕事は、このチームを強くすることただ、それだけだよ。
そしてこれは "強要" じゃない。この世界にはね『やらされてる』なんて言葉はないんだよ。
どんなにキツイ練習だろうが、どんなに理不尽な要求だろうが、最後に決断して動くのは自分自身さね。
決断をするという事は自らに責を課すという事、他人のせいになんかするな。
~ 里実西高校:兵藤監督 ~

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本当にバスケ漫画ですがよくあるスポ根も学園青春モノとも一線を画して、私の中では現在連載中の少年漫画で最高傑作だと思っています。

また、お気に入りの名言は見つかりましたか?

私自身、夏目ことトビや空の父親である智久の言葉は本当に深く心に染み入るものばかりで、就職活動時や社会人になってモチベーションが下がったときに、一度立ち止まってじっくりと考える時間とらさせてくれた経験があります。

就活のときはもちろん、学校や会社、その他組織に所属していて、落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『あひるの空』の名言で元気づけられる方も人も多いのではないでしょうか?

心にゆとりを持たせてくれる言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。

それでは今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました