「やりたくないこと」から考えるキャリア選び

お役立ち情報

私自身の就活生時代の口癖は「やりたいことなんてないなぁ」でした。そして多くの就活生の方からいただく声としては、就活が中盤に差し掛かっても「やりたいことが見つかりません」という言葉でした。

私たちは新卒採用や転職でも、ライフプランであってもキャリアを決める局面において「やりたいことはなに?」「なにを仕事で達成できれば幸せ?」というものに常々問われることになります。

ですが「やりたいこと」に目を凝らしてみればみるほど、それは煙のようにフワッとかき消されたり、するりと抜けていくように常に定まりきっていないものが「やりたいこと」なんですよね。

今回はこの「やりたくないこと」にスポットを当てながら「やりたいこと」を導くヒントをお伝え出来たら幸いかと思っています。

「やりたいこと」と「やりたくないこと」から考える

就活を始めた頃は「やりたいこと」を適当に見繕って掲げていましたが、何度も面接で口にしていると、いつの間にか自分自身が1番その言葉に対して嫌気がさしたり、疑念に感じていたように思います。

「まずはやるべきことをやりなさい」と言われて「やりたいこと」を見ないふりしてきたのに、大事な局面で「やりたいことってなに?」「自分がやりたいことなのに、これまでの人生で少しも成果を出してないのはなぜ?」なんて聞かれると、「理不尽だ!やってられるか!」と感情的になってしまいますよね。

「やりたいこと」の優先順位に対して文句を言わずに、誰かが教えてくれた「やるべきこと」をやってきたはずなのに、そんな「自分を裏切るような就活という人生の査定」に絶望している人も多いのではないでしょうか?

この思考は完全に他責であり、自分自身が救われたい想いでいることが悪い面で作用してしまっていますが、いきなり人生を決めろという時期が来たら誰でもそうなってしまうのではないかと思います。

「やりたいことは・・・ない!」と知った就活

私自身、「やりたいことってなに?」って聞かれると、頭の中に「?」がイメージされて固まってしまう就活生でした。性格が悪いことは自覚していますが、当時は本当にひねくれていたので、やったこともないのに「金融の世界に入りたい」という人も、選挙も行ってないのに「日本を良くしたい」とか言ってる人も信じられないなぁと思っていました。

周囲の就活生が何故そんな簡単に「自分のやりたいこと」を定義できているのか疑問でしかなかったですし、なんとなく幅広い業界を受けて説明会に参加しても「楽しそうではあるけど、なんか違う気もする」という気持ちを胸にいつも帰り道を歩いていたように思います。

就活中盤には「やりたいことなんてないから、誰か決めて〜 その会社に行くから〜」という気持ちになっていましたが、実際に最終面接になると「この会社に行くイメージが湧かないなぁ」なんて迷うんですよね(笑)。

ずっと自分の気持ちに対して腑に落ちず、やっと自分に正直になれたのは内定をもらった後でした。最終面接は合格したけど、その会社で結局やりたいことなんてわからないな」というモヤモヤを抱えたままで就活を終えましたが、とりあえず「目指したい姿」だけはイメージして入社することにしたことを覚えています。

「やりたくないこと」から未来を考える

「やりことが見つからない…」と悩んでいるときに反対に思ったことは「やりたくないことならたくさんあるのになぁ~」といった思いです。

私自身、振返ってみれば、会社説明会の帰り道「たしかに事業展開は面白そうだけど、海外転勤は嫌だな〜」とか、面接の終わりに「大企業だけど面接官の雰囲気が堅苦しくて、柔軟性がなさそうなのは嫌だな〜」なんてことを考えていました。

超絶の他責傾向にあった私は、やりたくないことを考えるのは得意でやりたくない理由をもっともらしく伝えるのことも得意だったようです(笑)。それまでの人生もずっとやりたくないことを回避して生きてきた気がします。

英語の授業が嫌いでずっと赤点でしたが、英語を話す機会はないだろうと逃げ続けてきましたし、食事ではこれまた超絶偏食で、嫌いなものがあれば学校給食でも一切食べない変わり者でした。

「やりたいことがない」人でも「やりたくないこと」であればたくさん見つけられるかもしれません。もちろん一般的に仕事では避けられない「嫌なこと」もありますが、会社によっては避けられる事項かもしれません。

・深夜残業などの激務は嫌だ
・全国転勤があるのは嫌だ
・語学が活かせる環境でないと嫌だ
・研修制度や福利厚生が充実いていないと嫌だ

これらの意見は完全に自分自身の主観であるため、面接などで自分の意見として伝えると怪訝そうな顔をされることが既に見える状況になります。

「自分の譲れない条件」の中に許容できる範囲とできない範囲をしっかりと理解しておくことで、自分にとってストレスフリーな環境にすることは可能です!

「やりたくないこと」は「やりたいこと」を見せてくれる

考えれば考えるほど不思議だったことは「やりたくないこと」を考え始めると「やりたいこと」がぼんやりとでもわかってくるということです。

私自身、何にもないところから「やりたい」と思うことは難しいと感じていましたが、仕事上で避けられない「大変なこと」をやったとしても、耐えられるようなことは何なのかを考えるようになったら、自分のやりたいことが少しずつわかりはじめました

誰かから批判されたり、怒られたり、大量の仕事があったり、一般的につらいとされることはきっと仕事をしていればどんな場面でも必ず出てきますし、どんな仕事であってもすべての仕事は大変で楽ではありません。

私は「そんな大変な思いをしてでも自分でやりたいことってなんだろうか?」と考えてはじめて、やりたいことに出会えた気がします。

例えば「発想力を活かしたこと」がしたいと思ったとします。 気持ちとしては「自分のアイデアを世の中に出して、たくさんの人から反応をもらうこと」 だとすると…

・アイデアを良くするためなら批判されても怒られても大丈夫
・お金をもらえるなら大丈夫
・誰かが喜んでいる顔を直接見られれば大丈夫
・魅力的に映ってモテるなら大丈夫

といった、さまざまな価値観を持った人がいます。

また別の事例では

パンケーキのために2時間の行列に並ぶ人を笑う人でも、
ラーメンのために2時間行列に並んでしまう

といったパターンもあったり、私たちは大変なことでも大好きなもののためなら耐えられたりするんですよね。

しかし、「人生で大きな時間をかけてでも食したい食べ物は何?」と問われると、身構えてしまってパンケーキもラーメンも出てこなかったりしてしまいます。

「何が大変で何が楽と感じるかは個人の価値観で違う」ため、感じ方は人それぞれだということを覚えておくと気が楽になるのではないでしょうか。

まとめ

シビアかもしれませんが、人生はやりたくないことをやっているほど長くはないです…。そして人生を「やりたくないこと」から考えたっていいじゃないかと捉えることで気持ちも切り替えることができます。

「やりたくないこと」はストレスを感じます。また、やりたくないことをやっている間はモチベーションやパフォーマンスが下がりやすいため、それをやりたい誰かに任せたほうが上手くいくのではと思ってしまいますし、現実はだいたい上手くいきます。

やりたくないことをやっている自分に対して心が傷ついてしまうのであれば、メンタル調整を含めてやりたくないことから逃げた自分で長生きした方が誰かの役に立てる可能性だってあります。「経営とはやらないことを決めること」と言った有名な経営者もいらっしゃいますし。

限られた時間の中で、自分の人生の資産をどこに割り振るかを考えることも重要ですが、「何に使用しないのか」を考えることも同じくらい重要です。

厳選した資産の投資先に目を凝らせば、煙のようなフワッとしたものではなく、しっかりと固まった自分の望んだ世界観や仕事があるはずだと思います。

「やりたいこと」に背を向けているうちに「やりたいこと」を置いてきた場所を忘れてしまった人も、「やりたくないこと」という手がかりをもとにその行方を丁寧にたぐり寄せれば、自分が心地よい場所にもう一度戻ってこられるかもしれませんね!

それでは今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました