後悔から考える仕事の選び方とは

キャリアの手助け

突然ですが質問です。

『あなたは後悔することについて、どのように考えていますか?』

就活生の方からよく聞く声でもある「就活で後悔したくない」や若手社員からの「会社選びで公開した」という『後悔』という言葉に最近スポットが当たることが多いと感じています。

また、突然ですが別の質問です。

『あなたは信条は合わないが、高収入の仕事に就ける可能性があったら、その仕事に就きますか?』

こちらも就活生の方からよく聞く声でもある「好きなことを仕事にしたい」や「給料が高ければどんな仕事でもいい」といった価値観のうちの1つだったりもします。

私自身、パッと一瞬で答えは出ず、少し考えたというか悩みました。

そして、いろいろと考えた末に出た答えは「No」でした。

何故なら「この仕事を選ぶと、自分の信条と異なって必ず後悔する未来が来る」と思えたからです。

今回は『後悔』について考えながら「待遇」と「信条」にスポットを当てて、就活生や転職で悩まれている方へ「こんな考え方もあるのか」という捉え方のヒントをお伝えできたら幸いかと思っています。

後悔についての考え方

『あなたは後悔したことありますか?』

このような問いかけを「就活生」にしてみると、『就職活動で後悔したこと』として、以下のようなことがよくあげられます。

■ 自己分析が甘く、ミスマッチばかりだった
■ 適性検査対策をしっかりとしていればよかった
■ 志望動機がなく自分が本当は何をしたいのかわからなかった
■ 選考会場や日程を勘違いして遅刻(無断欠席)した
■ 通信環境が不安定で参加できなかった
■ 面接で自分を作り込み、暗記ロボットになってしまった
■ 面接でテンパってしまい、余計なことを話してしまった

同じ問いかけを「若手社員」にしてみると、『就職してからの後悔したこと』として、以下のようなことがよくあげられます。

■ 仕事内容に対する不満が募った
■ 待遇に対する不満が募った
■ 職場環境に対する不満が募った
■ 理想と現実にギャップが多くあった
■ 作業ばかりでスキルを磨く余裕がなかった
■ 雰囲気という漠然としたもので決めていた

その時々において、後悔に対する事象は違いますが、自分の認識度合いによって測られているようにも感じますね。

ただ、後悔は大きなイベントだけでなく、日々の細かなことでも起こるので一概にはいえませんが…。

そして私が後悔について考えるようになったとき、このような考え方に出会いました。

選択肢が多い方が不幸になるという考え方もある

というものです。

さらには、このような名言を残されている方もいます。

“ 後 悔 ” がない と “ 自 由 ” は認識できない。
選択をするということは他のことを切り捨てること。
心理学者:バリー・シュワルツ

この言葉は「選択には必ず後悔がつきまとう」という捉え方が含まれていると私は感じました。

そして『どう選択したら「後悔」しないのか?』と考えた結果、学校の先生や友人に尋ね、書籍を漁り、後悔について6つの考え方に触れることとなりました。

【1つ目:大学教授】
後悔したことにどちらが良くて、どちらが悪かったなどと考えることに意味はない。考えなければいけないのは、どうしたら二度とそういう事態を起こさずに済むか、それだけだ。

私:頭の固い教授だな…。理論的にはそうだけど、感情はないのか?

【2つ目:大学の友人 A】
一度後悔したことは、二度と繰り返さないようにすればいいんじゃないかな。後悔した意味はないんだと思う。それが、後悔した意味なんだと思う。「やって後悔する方がいい」なんていうのは、「やってしまった後悔」の味を知らない無責任な第三者のセリフだと思う。だけど、一番良いのはやって後悔しないことだと思うけどね。

私:確かにその通りだけど、後悔するじゃん…。結果的になんか名言を言いたかっただけ?

【3つ目:大学の友人 B】
人は「何かの選択をする際に傷つかずにはいられない生き物」って何かで聞いたか読んだ記憶がある。後悔が残らないように選択しろなんてよく言われるけどそれは無理だと思う。どんなに悩んで道を選んでも後で後悔する。だからこそ、僕は自分に対して「本音・本心だったか」が重要だと思うけどね。

私:本心で気持ちに嘘がないならわかるけど、選択したら傷つくが納得いかないけどな…。

【4つ目:書籍(小説)のセリフ】
日々、心によぎる…。「あの時、こうしていれば」という言葉が。でもそれは、後悔という切実な形をとることはなく、浮かんでは消えていく。「あの時、こうしていれば」は言い訳のことなのだと思う。後悔は単に言い訳をしていると自覚した方がいいよ。

私:確かに言い訳ではある…。だけど、そんな超ポジティブになれる?

【5つ目:書籍(漫画)のセリフ】
後悔したことにどちらが良くて、どちらが悪かったなどと考えることに意味はない。夢を持っていても、その選択を迫られたときに「やっぱりだめだ」ってなる人は多く、そこでなぜこの道に進んだろうと後悔することになる。だからといって、諦めた人がダメってことはない。世の中にはそういう人たちが頑張っているから、救わている人や助かっている人がたくさんいる。どんなことでも「叶う」にしろ「叶わない」にしろ、夢を持つと言いうことは同時に現実と戦うことになるのを覚悟することだど思う。

私:深いなぁ~。確かに覚悟は大事だよな。でも、結局後悔しちゃってるんだよな…。

【6つ目:高校教師(国語の先生)】
後悔とは『後』で『悔いる』ことができるほど、自分の意思でその道を選択したということだと思う。どんな方法を選ぼうと結果が悪ければいつでも後悔するし、結果がよくなればずっと後悔し続けるのかもしれない。それは「あの時の自分の選択を心から誇れていないから」であり、自分の選択に自信があれば後悔なんて最初から恐れる必要はないのかもしれないね。

私:これは納得できる!誇れているから後に引きずらない気がする。

※ちなみに6つ目のこの言葉は「漫画:最上の命医」の言葉であったことを後に知りました(笑)。

このような後悔についての6つの価値観にふれ、何となく自分なりの答えが出たように思いましたが、社会人となっても、さまざまな価値観にふれることで考え方に変化が起きました。

例えば、「人生に迷ったときの考え方」を聞かれてこう答えた方がいました。

自分の中で考えて、自分が納得できる答えを探して、行動を起こした後は結果がどうあれ自分の人生の最終決定権があるのは自分だけだと思います。後悔してしまうこともあるけれど、そこに行くための方法を選んだだけだと思うようにしています。

先ほどお伝えした「選択には必ず後悔がつきまとう」という捉え方にも似ていますよね。

さらには、「後悔を回避することは無理だ」と答えた方もいます

人は何かの選択をする際に、傷つき、後悔せずにはいられない生き物らしい。「悔いが残らないように選択しろ」なんてよく言うが、あれは無理だ。どんなに悩んで道を選んでも、あとで何かしら後悔する。そんな風にできてるのさ、俺達、人間って奴は。だからこそ、本音が重要だと思ってる。本音でその道を選んだなら、同じ後悔するにしても、ちっとはましだろ?

この言葉も「本音」が6つ目での「自信」と同じような想いを持った意味として語られていたように思います。

最後に、私が出会った深い言葉として、いつも心に留めている言葉があります。

一度後悔したことを二度と繰り返さないようにしたらいいんじゃないかな。それが、後悔した意味なんだと思う。

これらか数々の後悔に対する価値観と出会ったことで、日々遭遇するたくさん選択肢において、自分なりの後悔を心に留めながら行動に移しています。

『あなたは後悔することについて、どのように考えていますか?』

待遇に揺さぶられた決断

私は今年に入って「とある大学からのオファー」を断りました…。

ちなみに後悔はしていません!心残りはあるかもしれませんが…(笑)。

そのお声掛けをいただいたときには、とてつもなく嬉しく、そもそも仕事のオファーをもらえていること自体がとてもありがたいことなので、めっちゃくちゃ葛藤しての答えでした。

さらに条件面でも、現在の会社で働いている年収や平均年収を大きく上回る内容を提示されたことも幸運でした。

私はこのオファーを受けるべきだし、受けるのが当然だと考えましたし、論理的に考えるのであれば、断るという選択肢はないと思います。

それでも、私の中に1つだけ引っかかることがありました。

それは、オファーをもらった仕事内容が「私のやりたいことを消してしまう」仕事だったからです。

今は一企業の人事部で、採用・研修を担当していますが、数多くの学生や若手社員と関わることがメインの仕事になっています。

その中には自分で好きなように企画して、プロジェクトとして活動できることもあり、日々楽しく仕事をしています。

そんな中で、今回のオファーに対して思ったことは「一大学の学生としか基本的に関われない…。」ということでした。

私自身はたくさんの方々に、独自で考えたことを楽しく伝えていきたいという想いがあって今の会社に勤めていますが、大学では重要視している部分に制限がかかるのです。

もともとは教育に興味があり、教師になりたかったこともあったので、大学で働くことも楽しいだろうし、自分のやりたいこともできるのだろうと考えました。

しかし、その現状が叶っている現状と、さらに自分の好きなようにアレンジできる仕事を経験している私にとっては、ただ制限のついた仕事として映ってしまったのです。

目の前の収入か、自分の信条か

オファーをいただいたとき、とても悩みましたが、まずは話を聞いてみようと思いました。

もちろん自分の生活がかかっているので「ひとまず話を聞いてみて、話の内容によっては居心地良く、楽しく働けるかもしれない!」と思い、お話を伺いました。

何度か先方と話を進めていく中で、「良いですね!いつから働きます?再来月からとか?」といった回答をいただき、内定らしきものを口約束でもらうことができました。

しかし私は、何度お話を重ねても、ずっと心にモヤモヤが残っていました。

どれだけ事業の話を聞いても、僕の心はモヤモヤしていたのです。

そこで、逆にこんな質問を投げかけてみました。

自分の判断で好きにプロジェクトを進めながら、困ったときには身内だけでないく外部に助けを求める行動を取りますが、大学としては大丈夫ですか?
コネクションを形成する意味ではOKかもしれませんが、相手に利益を渡しても大丈夫ですか?

私は自分の想いに沿って、大学側がどのような判断をするのか聞いてみたかったのです。

すると、こんな答えが返ってきました。

たくさんのコネクションを持っている職員は貴重ですし、その強みを活かしてさらに活動の範囲を広げることはお互いにとってメリットですね。
ただ、慈善事業をしているわけではないので、利益を別に持っていかれるのは無理ですね。

当然と言えば当然の答えが返ってきました。もちろん、これが今の社会の当たり前だと思います。

しかし私は「じゃあ何で自分はボランティア活動を今もやっているだろう…」と考えました。そして、そのボランティア活動を始めたきっかけは当時の大学からの勧めでもありました。

そういうことをどんどん深堀って考えていくと、自分の信条としてきたとズレて、きっと苦しむことになるんだろうなと考え、正式にオファーを断ることにしました。

『あなたは信条は合わないが、高収入の仕事に就ける可能性があったら、その仕事に就きますか?』

信条をもとにした軸を明確にする

仕事を見つける上で、大事にしたい条件はなんでも良いと思います。

■ たくさん給料がほしい
■ 福利厚生がしっかりしている
■ 自分に裁量権がほしい
■ 役職・有名企業名(社会的地位)がほしい
■ 自分の好きなことがしたい
■ プライベートの時間も充実させたい
■ 自分の価値観を大事にしたい

本当になんでもいいと思います。きっと正解は人の数だけあると思うので…。

そして、私の場合は “ 利益よりも心を大切にしたい ”という信条があったからです。

ここで気をつけてほしいことは…

自分の大切にしたい仕事観や気持ちを全く整理することなく仕事を見つけようとすること

です。

大切にしたい信条がなければ仕事選びは困難を極めますし、先ほど紹介したような「若手社員」に聞いた『就職してからの後悔したこと』のように、入社後に「やっぱり違った」といった後悔につながる可能性が高くなってしまいます。

だからこそ、しっかりと「信条を基にした軸」をつくることで仕事選びでにおける自分なりの軸・基準を把握することができると思います。

一度、じっくりと時間をとって振り返ってみることをオススメします!

さいごに

いかがだったでしょうか?

私はこの記事を書いていて、『後悔』を含めた自分の価値観を見つめ直す機会にもなりました。

そして、今までの経験から「世の中にいる人は自分と必ず違う価値観を持っている」という自分なりの論理付けと、今までに出会ってきた人もこれから出会うとも必ず価値観は違うだろうと思いながら、出会いを楽しんでいます。

物事と捉え方は人それぞれですし、最後は自分で判断する・選択する人になっていきたいですね。

後悔についてはさまざまな捉え方がありますが、ネガティブに受け取りやすくなってしまうことも致し方ないのかもしれません。

最後に私が好きな「人生を振り返ると過去は短く感じ、現在/未来は長く感じる」という名言をご紹介したいと思います。

人生は「 クローズアップ 」で見ると「悲劇」だが『 ロングショット 』で見ると『喜劇』になる
チャールズ・チャップリン

後悔する出来事(イベント)によって、今日や明日がつらくても、いつか笑い飛ばせる日がくると思うと勇気がもらえる言葉かもしれませんね。

それでは今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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