優秀な人財や社員が辞めていく理由って何?

ぶっちゃけトーク

最近(結構前から?)、ニュースや企業課題として「優秀な人が辞めてしまう」ということ聞いたことはないでしょうか?

「優秀な人」という定義は少し曖昧ですが、確かに企業の採用担当をしていると「優秀な人が辞めてしまう」現状はかなり身近にあると感じています。

自分の働いている会社に「あの人は優秀だな」と言われている人いませんか?

また、周囲から「この人はすごい」と言われている人を見て「自分も優秀な人だと思われたい」と思っていませんか?

私はそんな人に一言、伝えたいことがあります。

それ、めちゃくちゃヤバいよ! 危ないよ!

と声を大にして言いたいです。

「会社で一目置かれる優秀な人になりたい!」という思想は、自分を壊してしまう危ない考え方ではないかと思います。

今回は「会社で優秀な人になりたい!」という思想を持たれている方に対して、少し考えていただく機会となれたらいいなと思います。

私がそう考えている理由を紹介しようと思います。

優秀な人が壊れてしまう構造

① 仕事をめちゃくちゃ任される

期待の表れとも捉えられる「仕事を任せられる」は意外と危ないと思っています。

何故なら、それは表面上の上辺だけであって、「押し付けられている」とも捉えられるからです。

同じ時間で普通の人の2倍の仕事をこなせる能力があれば、優秀な人には普通の人の2倍の仕事が舞い込んでくるでしょうし、これは当前のことになっている現状があります。

しかし残念ながら、優秀な人には3倍も4倍も仕事が舞い込んできます。舞い込むというよりも降ってくるようなイメージでしょうか。

そして、社内で優秀な人というのは全体の20%以下と限られている現状があります。

もしかしら、4倍で足りないほどの仕事が降ってくる?

② 仕事に忙殺され、ミスが出る

どれだけ優秀な人でもあっても、仕事が常人の4倍にもなれば、どうしてもミスが起こってしまいます。普通に考えたら必然な気もしますが…。

そして恐ろしいのは、優秀な人が故に少しのミスがあっても仕事ができてしまうということ。

そうなると、仕事が減る兆しは全く見えません。

むしろこのレベル・クオリティで提出できるのかと思われる可能性すら出てきます。

あれ? ちょっとしたミスのカバーは仕事量でカバーされる?

③ 上司に怒られ、さらに仕事が増加

4倍以上にも増え続ける仕事を抱えるとミスが起こる…。そのうち、大きいミスも起こりますよね。

大きいミスになれば、当然上司は怒られます。

怒られるとどうなるのか…。

モチベーションはダダ下がりで仕事に割ける時間も減っていきます。

それでも「君には期待している」「限界を超えてみろ」という上司の熱い叱咤激励があります。

そして、何故か仕事が増えていくことになるのです。

モチベーションも上がらないのに自分の限界を超えないといけない?

④ 期待に応えるため、休まず働く

期待を込めた熱意ある言葉を投げかけられた優秀な人は、その期待に応えようと必死に働きます。

個人的な感覚になってしまいますが、優秀な人は真面目な人が多いと思います。

平日は夜遅くまで残業しているのに、土日までも関係なく働くような日々が繰り返されるようになります。

しかし、睡眠時間不足のため頭は働かず、仕事の質・生産性は落ちてしまっています。

泥酔状態のような状況でも4倍の仕事を終える努力をしないといけない?

⑤ ある日突然、体を壊して会社を辞める

上司からの叱責と終わらない仕事、そして、いつ休めるのかがわからない日々を繰り返す。

こんな環境になってしまうと、倒れるのは時間の問題です。

ある日突然、朝起きてもベッドから起きあげれなくなり、会社をクビになります。

会社からするとまた新しく雇えばいいだけのことであり、この環境を耐え抜いた者だけが、社内でエリートと言われるようになっていきます。

耐え抜けた人はエリートと呼ばれて嬉しいの?

「こんなドラマや漫画のような昔話はもう存在しない」と思われる人もいるでしょう。

しかし残念ながら、この現状は普通に今も当たり前かのように存在しています。

優秀な後輩が企業で壊れた話

私の大学時代の後輩は、地方の大学を卒業後に旧帝大の大学院を卒業した優秀な人でした。

大学院を卒業後は東証一部上場の超大手会社の不動産部門で働き出し、会社の同期には東大・京大、慶応、早稲田など、国内のエリートが集っていたそうです。

そんな彼がその会社に入社した理由は、起業家人材育成を強みにしていて、就活市場ではハイブランドを確立していたとのことでした。

会社が掲げている就活ワードには「ワークライフバランス」が大々的に掲げられていて、働きやすい環境をPRされています。

しかし、実際の現場の話を聞いてみると、恐ろしいほど乖離しており、「ワークライフバランス」という言葉は一人歩きしている状況があったようです。

ここからは聞いた話半分、後輩を見ていて思ったこと半分の憶測・個人的感想レベルになりますが、「ドラマや漫画のような昔話」の現状をお伝えしたいと思います。

接待は週3回

お客さまとの取り引きを円滑に進めるには必須となってくる接待。

新型コロナ関連で一時期はなくった文化も舞い戻り、接待での飲み会は週3回程度あるそうです。

この接待は平日である月曜から金曜までの5日間のうちで3回だそうです。

接待多すぎないか? そこまでしなくても…。と思ってしまいます。

そして、極めつけはその接待で一発芸が必須要項となるのだそう。

場を盛り上げるために、後輩は必ず一発芸を仕込まないといけないらしいのです。

精神的な負担にもなるし、参加必須ではないからと苦れる環境があるのかというと、実質は強制参加に近い実態で逃げられない現状があるそうです。

さらに、逃げるなんてもってのほかという考えに至る理由がありました。

接待を行わないと次の仕事がなくなって昇進の可能性が消え失せる

上司とのコミュニケーションが仕事を円滑に進める上で最も重要になるからこそ、重要な案件を任せてもらう方が、昇進スピードは早くなりますよね。

若手のうちから昇進を求めて接待には毎回し、社会人になって健康と共に精神も疲弊しているようになっていました…。

永遠に続く仕事量

彼が所属している会社は、都心部の会社ということもあり交通の便はかなりいいらしいです。

しかし、その利便性を裏返したかのように、毎日終電の時間まで仕事をするのが当たり前。

何故なら、絶対に終わらない量の仕事を与えられるのだとか…。

その会社の社員育成方針として「その人の能力の1.5倍の仕事量を与え続けること」を掲げているのです。

1.5倍の仕事量を達成しても、また1.5倍量の仕事を与えられ、それが永遠に続く…

自分の能力のキャパシティを一度、上司に見せてしまったら、絶対に仕事量を減らしてもらえない状況になり、これまで達成してきた仕事量の1.5倍を下回ることがあったものなら、ひどく叱責されて朝まで仕事を続けることに…。

「優秀な社員」はいくら仕事をやっても、終わりが見えない悲しい現状がありました。

他社で通用しないスキルを磨く

「市場価値の高い人材を輩出する」という謳い文句がその会社の売りでした。

しかし、転職活動をしている先輩たちをそばで見ていた彼は「その言葉を全く信用できない」と思ったようです。

何故なら、転職活動している先輩たちが、給与面でも役職においても飛躍的に待遇がアップしていないからでした。

その会社で転職活動をした経験のある先輩たちが必ず話す愚痴があり、「自分たちの仕事の仕方はとても偏ってる。他の会社からしたら異質だから、結局、いまの会社の中でしか評価されない能力を磨くことになっている…。」との声があるみたいです。

彼自身もそう思っていたようで、必死に働いて転職しようとしても、他者では仕事ぶりが評価されない。

私はこんな悲しい現状があるのかと思ってしまいました。

自分の可愛がった後輩というフィルターがあるとはいえ、彼の能力が決して低いというわけではなく、ただ、その会社の環境に完全に押しつぶされているのです。

公表されていない情報として、彼の会社では全体の10-15%程度の社員が鬱になって会社に来れなくなっているありえない環境があるそうです。

たくさんの優秀な人が、潰されてしまっているのです。

優秀な社員になる必要性とは?

何故、彼や彼以外にも多くの人が苦しみながら、ストレスに悩みながら、自分の体を限界まで酷使してまで働き続けるのか…。

その根源には「社内で優秀な人だと認められたい!」という承認欲求があるのかもしれません。

誰しも他者から認めらるのは嬉しいことですし、私自身も承認欲求は強い方だと思います。

しかし「優秀な人」だと認識されればされるほど、たくさんのプレッシャーに晒され、人生が崩壊していく可能性も高まります。

そもそも、自分は本当に「会社であの人優秀な人だよねと言われる人」になりたいのでしょうか?

憧れで目指してみるのもいいですが「自分自身にとっての幸せ」や「どんな生き方をしたいのか」といった考えをしっかり持った上で目指すべき行動をとらないと、無闇に働いて体を壊してしまい、後悔しか残らないかもしれません。

「会社にとって優秀な人を目指す」のではなく「自分自身が幸せだと思える生き方」を追求してみてみるのもいいのではないかと考えさせられますね。

それでは今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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