体育会系人材の価値って何? 仕事ができるとは限らない問題点

ぶっちゃけトーク

スポーツの祭典、オリンピックが2021年の夏にここ日本の東京で開催されましたね。

タイミングが合わず閉会式は見てないのですが、開会式はドラクエ(ドラゴンクエスト)の音楽や国歌斉唱での虹色の衣装を感慨深く見ていました。

私自身、学生時代は陸上競技に打ち込んできたのでオリンピックも視野に入れて取り組んでいましたが、近年のスポーツ業界で問題となってる裏の部分も度々報道されてきました。

■悪質タックル(アメフト)
■チームメイトへの暴行(野球)
■付き人への暴行(相撲)
■コーチによる暴言(レスリング・新体操)
■協会会長による暴言(ボクシング)
etc.

監督や先輩(目上の人)の言うことは絶対という、体育会系の悪い部分が垣間見える事件となりましたし、こんな形でスポーツが広まってしまうことは非常に残念でした。

体育会系人材は、基本的に「仕事ができる」という印象を持たれていたり「就職に有利」というポジティブなイメージをもたれることが多いです。

しかし今回はあえて「体育会系人材の価値と問題点」について考えてみたいと思います。

私は7歳から12歳の小学校では水泳教室(日頃は草野球で遊ぶ)に週一で通い、13歳から22歳の中学・高校・大学の陸上、23歳から現在に至る31歳までは社会人の陸上部(社会人チーム立ち上げ)。

私自身が各年代で部活動を経験してる体育会系のベテラン人材なんです(笑)。

今回は特に、高校・大学時代の部活動やボランティアとして、いろんな高校生の人生相談を受けた経験から、体育会人材についての問題点が見えてきた部分を共有していきます。

体育会系に対する印象とは?

体育会系と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか?

私の周りに聞いてみると、以下のような意見が出てきました。

・目立ちたがりで、うるさい
・ワイワイガヤガヤしてて、うるさい
・コミュ力があって、うるさい
・声がでかくて、うるさい
※総じて陽キャ(陽気なキャラクター?)っぽい感じ

かなり意見が偏っているのか「ひたすらうるさい」という印象でしたし、私もこんな感じだったなぁと思うと、あながち間違ってないのかもしれません。(笑)。

ただ、どんな人に聞いても、共通して出てきた答えがありました。

就活に強い

ということです。

確かに、学生時代では「体育会系の人材は優秀だ」と言われることが多かったですし、社会人となっても一般的な意見として存在していました。

実際、今の採用媒体でも体育会系に特化したエージェントサービスがあったり、部活の中での関わりとして、「部活の先輩」や「歳の離れたOBの影響」などもあり、仕事を選ばなければ就職できる状態が存在しています。

また、就職活動は短期勝負であるため、「爽やかで元気な印象」を与えやすい体育会系は面接を突破しやすいというのもあります。

他にも「ガッツがある」「体力がある」「根性がある」「諦めない」とか、良い点はいくらでも出てきます。

しかし、私は高校・大学の部活動、いろんな高校の部活生と接する中で「旧式の体育会系人材は、今の時代に合わなくなっているのではないか?」と感じています。

高校の部活の問題

私が所属していた高校の陸上部は歴史は浅いものの、成績が上がり出し、北信越の地域大会出場は当たり前、インターハイでも戦える程の選手が揃っている割とレベルが高いところでした。

目標は全国出場(人によっては制覇)で部員は3学年で田舎ながらに50名超え、練習は年間340日と休みはお盆と年末年始くらいでした。(ちなみに年始は元旦駅伝に駆られ、正月三が日を終えると合宿でした…。)

朝は7時の朝練から始まり、夜も7~8時頃まで練習があります。一応進学校でもあったので、赤点でもとろうものなら怒号が飛び交い、リレーメンバーから外される凄まじい競争社会でした。

その中でも、監督は絶対的存在です。私たち部員から監督に意見することはほとんどありません。

意見は求められますが否定さますし、怖くて話しかけに行くことができませんでした。

好成績を上げる選手が監督の目に留まり、さらに上達できる指導を受ける。その他の選手は強い選手の「見よう見まね」になってしまい、創造性のある選手も型にはまって本来の実力を発揮でなくなる選手もいたように感じます。

私たちのチームは基本的にスポーツ推薦でしか入部できず、特別な理由がない限りは経験のない選手が入部することがなく、飛び抜けて強い選手について「チーム力を底上げする」というチーム作りのもと、選手たちはそれに適応しなければいけませんでした。

そこには「自分で考える」というプロセスが発生しづらい場所になっています。

「練習メニュー」「遠征日程」「戦術」もほぼ全て監督の手中にあり、強い選手は自分の意思を伝えることができましたが、ついて行くのがやっとの選手は従うだけで成長することを味わいます。

もちろん、私たちは当時はまだ高校生で、練習に集中することしかできないかもしれませんが、それでもチームの半分以上のメンバーは「自分たちで考える機会を失っていた」状態だったのかもしれません。

「自分で考える機会が圧倒的に少ない」ということが体育会系の1番の問題ではないかと思います。

ただ逆に「自分で考える」を主とする方針のスポーツも増えているため、採用視点では自分で考える力が備わっていると思われているケースもあります。

大学の部活の問題点

私の場合の大学時代は高校時代とうって変わってとても自由なものでした。

一応顧問はいましたが、「練習時間」「練習内容」「遠征日程」「戦術」もある程度は学生主体で決めることができる環境でした。

部員も、高校時代に強豪校で部活をしていた人だけでなく、大学から初めて運動部に入る人もいます。

だいたいは経験者ではありましたが、各自の目的・目標に合わせていろんな人が入り混じりながらの練習でした。

ただ、ここでも「思考停止状態」に陥りることがありました。それは高校時代の習慣へいとも簡単に染まってしまうというものです。

週5日が練習日で16:00-20:00まで練習し、その後にミーティングを行うという高校時代と変わらないルーティーンになります。

そして、ここから変化があったとしても、練習日が週5から週6だとか、練習にウエイトトレーニングを入れるなどの内容を新しく変えてみる等の小さい変化です。

また、各自の目標としても「勝つ強いチーム」を目指すのであれば、現在の問題点を洗い出して、どういった方向性で勝利するのか、どこに強みを持つのかといった話はコーチ陣と限られた選手間でしか行われませんでした。

良く言えば「適応能力が高く」悪く言えば「思考が停止している」状態で、高校時代とは部活の進め方は違っても本質的には変化がありませんでした。

自発的に動けた人だけが能力を高められ、より好成績を残していたように思います。

部活以外の世界を知らない児童・生徒

大学時代と社会人3年目まで継続して行っていた少年自然の家などでのボランティアで、いろんな小学生から高校生と関わってきました。

そんな中で人生について話をしたときの部活生の発言はみんな似たようなことを言います。

「僕は部活しか知らないし、部活以外何もできない。勉強だってそう。大学なんか行かずに、適当に地元で仕事を見つける。」

確かに私の生まれ育った地域や活動していた地域は田舎であり、あまり大学進学に力を入れていないところでした。

しかし、根本的な問題なのは「生徒たちが部活動以外の世界をあまりにも知らないということです。

部活に入って必死にやる人ということは、おそらく幼少期からスポーツをやっていた経験があるでしょうし、「野球なら甲子園」「サッカーなら国立」「ラグビーなら花園」といった夢の舞台を目指して頑張ります。

しかし現実として、そこに辿り着けるのはほんの一握りであり、ほとんどの人は夢が破られ途絶えてしまいます。

それでも目標に向かう努力は素晴らしいことであり、誇れる部分であることは間違いないと思います。

ただ、部活動に集中しすぎるあまり「社会を知る機会が、あまりにも多く奪われていないか?」「自分で考える機会が、あまりにも少ないんじゃないのか?」とこういった部分が浮き彫りになってきました。

会社にとっての体育会系人材とは

今回の記事テーマである体育会系人材の問題点を考えるうえで、重要となる要素は先ほどの「社会を知る機会が少ない」「自分で考える機会が少ない」という2つの問題です。

この問題を見て、どのような想いを持たれるでしょうか?また、何を感じるでしょうか?

私は「会社にとって、雇いやすい人材」だと感じました。

会社に入り、他の世界を知ることなく、目の前の仕事に没頭して上から言われたことを忠実に守る。

これって、ひと昔前に良い人材と言われていた人物像にぴったり当てはまると思いませんか?

「体育会系の学生が就活に通りやすいのは、こういった特性があるからなんではないか?」

この仮説はあながち間違いじゃないと思っていますし、私たちの時代に求められる人材が「目の前の仕事を無我夢中に、ルールに忠実に沿う能力が求められる人」だとは到底思えません。

ここまでは体育会系の問題点をあげてきましたが、もちろん体育会系人材の価値もあります。

体育会系には他では得難い能力を得ることができ、その能力を持って入れば社会でも確実に通用します。

その能力とは…

「人を動かす力」

ありきたりな回答だと思われたかもしれませんが、体育会部活の環境には社会でも通用する能力を身につけるチャンスがたくさんあります。

高校・大学と確かに自分たちがコントロールしづらい環境にありましたが、各ポジションにチームリーダーがいて、そのリーダーがコーチ陣と選手の繋ぎ役となり、部下である選手たちを鼓舞し、練習を引っ張っていくという共通項があります。

これは、実社会でいうと「管理職」に当たり、経営陣からの要望と現場の意見の間に挟まれながら、組織の目標に向かって、リーダーシップを発揮して人を動かす力そのものです。

これができれば、もう立派な社会人です。

会社に入った場合でも、自分で会社を起こすにしても、この経験があるかないかでは結果は大きく変わります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

現在、体育会系に入っている方や体育会系に入ろうとしている方、体育会系を辞めようとしている方、そんな方々の能力を引き延ばすチャンスは、目の前の環境にふんだんにあります。

しかし、部活以外のあなたの貴重な機会を失う可能性もあります。

それでも思考が停止しやすい環境だからこそ、あなたがリーダーシップをとって組織を良い方向に動かすことができれば、どこに行っても通用する人間になります。

周りを見渡せば様々なルールや権力に縛られて停滞している会社はたくさんありますが、そんな社会でリーダーシップをとった自律思考型の体育会系がいることで大きな影響を与えることができます。

私自身を自律思考型の人材といえるかはわかりませんし、自己分析しても「ひたすらうるさい目立ちたがり」という印象でではありますが、思考停止することなく自分の道を切り開いています。

そして私と同じように、世の中の体育会系の方々が思考停止せずに自分の道を切り開いていってほしいと願うばかりです。

それでは今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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